高校数学「極限」「分数の積」

高校数学「極限」「分数の積」

lim[n→∞](1-1/2^2)(1-1/3^2)(1-1/4^2)・・・{1-1/(n-1)^2}(1-1/n^2)の極限値を求めることを考えます。

それぞれの括弧の中身が(a^2-b^2)の形になっていることに注目すると、

=lim[n→∞](1+1/2)(1-1/2)(1+1/3)(1-1/3)(1+1/4)(1-1/4)・・・{1+1/(n-1)}{1-1/(n-1)}(1+1/n)(1-1/n)

このように因数分解することができますね。

これの括弧の中身をそれぞれ計算してみると、

=lim[n→∞](3/2)(1/2)(4/3)(2/3)(5/4)(3/4)・・・{n/(n-1)}{(n-2)/(n-1)}{(n+1)/n}{(n-1)/n}
=lim[n→∞](3・1/2・2)(4・2/3・3)(5・3/4・4)・・・{n(n-2)/(n-1)(n-1)}{(n+1)(n-1)/n・n}

このように式を書いてみると、約分できる部分がたくさんあることに気づくと思います。
例えば(3・1/2・2)(4・2/3・3)の部分は、2と2,3と3が約分できますね。さらに、次の(5・3/4・4)と4と4,3と3で約分できるので、最初の(3・1/2・2)(4・2/3・3)の部分は、1/2だけ残ります。
同様に次々と約分していくと、最初の1/2と最後の(n+1)/nが残り、

=lim[n→∞](1/2){(n+1)/n}

よって、求める極限値は1/2となります。


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高校数学「2次関数」「下に凸のグラフの最小値」

高校数学「2次関数」「下に凸のグラフの最小値」

2次関数は放物線のグラフになります。

例えば、定義域が-1≦x≦1と決められた場合、下に凸の2次関数の最小値は次のように分類することができます。

●定義域内に頂点が入っていれば、頂点が最小値
●頂点が定義域の左側ならば、定義域の左端が最小値
●頂点が定義域の右側ならば、定義域の右端が最小値

公式のようにこの分類を暗記して・・・というのは得策ではありません。
「定義域が一定の範囲に決められた場合の、下に凸の2次関数の最小値」ならば、この分類で間違いありませんが、
グラフの形や定義域の決め方が変われば、必ずしもこの限りではないからです。

最大最小の問題を解くときは、

まずは頂点などの重要な点の座標を求めて、
→グラフを描いて、
→グラフの中のどこからどこまでを使うのかを考えて、
→その使う範囲内で、一番上や一番下はどこかを探す

という考え方をすると良いです。
とにかく、「急がば回れ」です!


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高校数学「2次関数の最大最小」「最小値とそのときのx,yの値」

高校数学「2次関数の最大最小」「最小値とそのときのx,yの値」

「x≧0,y≧0,2x+y=2のとき、x(y-1)の最大値・最小値を求めよ。」

この問題を解くことを考えます。

前回の記事で、最大値を求めました。

 

a-ema.hatenablog.com

 

あとは最小値です。

上に凸の放物線のグラフの最小値は、定義域の両端のうち、頂点から遠い方ですね。

頂点はx=1/4のところで、定義域は0≦x≦1なので、最小値はx=1のところです。

2x+y=2にx=1を代入すると、y=0です。

これらの値をx(y-1)に代入して、

1(0-1)=-1

よってx=1,y=0のとき、最小値-1


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高校数学「2次関数の最大最小」「最大値とそのときのx,yの値」

高校数学「2次関数の最大最小」「最大値とそのときのx,yの値」

「x≧0,y≧0,2x+y=2のとき、x(y-1)の最大値・最小値を求めよ。」

この問題を解くことを考えます。

 

前回の記事で、与式から2次式を作りました。

 

a-ema.hatenablog.com

 

x(y-1)=-2x^2+x

となるのでしたね。

この記事では、この2次式の最大値・最小値を実際に求めてみます。

2次式の最大最小なので、まずは平方完成です。

 -2x^2+x
=-2(x^2-x/2)
=-2{(x-1/4)^2-1/16}
=-2(x-1/4)^2+1/8

よって、この2次式の頂点は、(1/4,1/8)
だから、「x=1/4のときy=1/8」・・・ではありません。

x=1/4は正しいですが、この1/8は、この問題のyの値ではなく、x(y-1)の式の値です。

-2x^2+xは、xの2乗の係数がマイナスなので、上に凸の放物線になります。
だから、頂点が定義域に入っていれば、頂点が最大値になります。

x≧0,y≧0,2x+y=2という条件から、xの定義域が決まります。
x,yともにゼロ以上で、2x+y=2ということは、xが増えればyは減る。という関係にあり、xもyもある一定の範囲の値のみをとることができます。
y≧0を満たす範囲で、xが最も大きくなるときは、x=1ですね。x=1,y=0ならば、2x+y=2が成り立ちます。
つまり、定義域は0≦x≦1です。

この範囲内にx=1/4は入っているので、やはり頂点が最大値です。
x=1/4のとき、最大値1/8

さらに、このときのyの値も求めましょう!
2x+y=2で、x=1/4なので代入して、2×1/4+y=2より、y=3/2です。
まとめると、

x=1/4,y=3/2のとき、最大値1/8

というわけですね!


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高校数学「2次関数の最大最小」「xの2次式の作り方」

高校数学「2次関数の最大最小」「xの2次式の作り方」

「x≧0,y≧0,2x+y=2のとき、x(y-1)の最大値・最小値を求めよ。」

この問題を解くことを考えます。

普通の2次関数の形になっていないので、何をしたら良いかわかりにくいと思いますが・・・

まずは2x+y=2という式に着目します。

これはxとyの関係を表している。と考えられるので、この式をyについて解いてみましょう!

y=-2x+2ですね。

これをx(y-1)に代入すると・・・

 x(-2x+2-1)
=x(-2x+1)
=-2x^2+x

普通の2次式が出てきました。
この2次式の最大最小を考えれば良いというわけです。

つまり、平方完成ですね!

続きはまた別の記事に掲載したいと思います。


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高校数学「極限」「三角関数の極限」「sinxの極限」

高校数学「極限」「三角関数の極限」「sinxの極限」

三角関数の極限では、「lim[x→0](sinx/x)=1」であることが知られているので、この形を目指して式の変形をします。

sinx/xにx=2xを代入すれば、sin2x/2x

sinx/xにx=3xを代入すれば、sin3x/3x

sinx/xにx=θを代入すれば、sinθ/θ

のように、分子のsinxのxと、分母のxが同じ形になれば、「lim[x→0](sinx/x)=1」を使うことができて、その部分の極限値は1になります。


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本日配信のメルマガ。2019年センター数学2B第3問[ウ]まで

本日配信のメルマガでは、2019年大学入試センター試験数学2B第3問の[ウ]までを解説します。


【高校数学】読むだけでわかる!センター数学の考え方
 http://www.mag2.com/m/0001641004.html


リクエスト等ございましたら、mm@a-ema.comまでお知らせください。


■ 問題

2019年センター試験数2Bより

第3問

 初項が3,公比が4の等比数列の初項から第n項までの和をSnとする。また、
数列{Tn}は、初項が-1であり、{Tn}の階差数列が数列{Sn}であるような数列と
する。

(1) S2=[アイ],T2=[ウ]である。

(2) {Sn}と{Tn}の一般項は、それぞれ

  Sn=[エ]^[オ]-[カ]
  Tn=([キ]^[ク])/[ケ]-n-[コ]/[サ]

である。ただし、[オ]と[ク]については、当てはまるものを、次の{0}~{4}のうち
から一つずつ選べ。同じものを選んでもよい。

{0} n-1  {1} n  {2} n+1  {3} n+2  {4} n+3

(3) 数列{an}は、初項が-3であり、漸化式

  nan+1=4(n+1)an+8Tn (n=1,2,3,…)

を満たすとする。{an}の一般項を求めよう。

 そのために、bn=(an+2Tn)/nにより定められる数列{bn}を考える。{bn}
の初項は[シス]である。

 {Tn}は漸化式

  Tn+1=[セ]Tn+[ソ]n+[タ] (n=1,2,3,…)

を満たすから、{bn}は漸化式

  bn+1=[チ]bn+[ツ] (n=1,2,3,…)

を満たすことがわかる。よって、{bn}の一般項は

  bn=[テト]・[チ]^[ナ]-[ニ]

である。ただし、[ナ]については、当てはまるものを、次の{0}~{4}のうちから
一つ選べ。

{0} n-1  {1} n  {2} n+1  {3} n+2  {4} n+3

 したがって、{Tn},{bn}の一般項から{an}の一般項を求めると

  an={[ヌ]([ネ]n+[ノ])[チ]^[ナ]+[ハ]}/[ヒ]

である。


※分数は(分子)/(分母)、xの2乗はx^2、数列{an}のn+1項目はan+1、
一般項n^2の初項から第n項までの数列の和はΣ[k=1~n]k^2、マル1は{1}、
マーク部分の□は[ ]で表記しています。

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■ 解説目次

 ◆1 等差数列と等比数列の用語・公式
 ◆2 S2は初項+第2項
 ◆3 公比>1なのでr-1に代入

(以下略)

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■ 解説

◆1は省略します。


 ◆2 S2は初項+第2項

では今回の問題を確認してみましょう!

「初項が3,公比が4の等比数列の初項から第n項までの和をSn」と言って
います。

最初の設問では、この数列のS2を求めます。

初項が3,公比が4なので、S2=3+3×4=15

よって、[アイ]=15


・・・一応これでも正解ですが、続きの問題のことも考えると、ちゃんと公式を
使って求められるようにしておいた方がよいです。


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 ◆3 公比>1なのでr-1に代入

◆1で触れたように、等比数列の和は

和Sn={a(r^n-1)}/(r-1)={a(1-r^n)}/(1-r)

で求められます。

今回の問題では、初項a=3,公比r=4,項数n=2なので・・・


(以下略)


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